英語にかかわる範囲で簡単に自己紹介をします。
筆者は、「普通の日本人」です。東京都の郊外出身で、日本人の両親のもとに生まれました。小学校から高校まで、都内の公立学校に通いました。大学では文学部英文学科に進みましたが、その理由は英語が他の教科よりは得意だったのと、NFLや洋楽が好きだったからという程度のものでした。これまでの30年ほどの人生で、海外での留学経験や居住経験は(短い旅行を除き)ありません。
英語に真剣に取り組むようなったのは、20歳を過ぎてからです。ゼミで履修したイギリス文学がおもしろくなり、国内の大学院で勉強することを志したのがきっかけでした。大学院への進学はひとえに両親のおかげですが、大学院進学の準備期間から在学中にかけての4年ほど、英語学習に没頭する幸運な期間を得ました。
この間、様々な語学勉強法を試しました。学習法の本を読み漁り、良さそうな方法があれば試してみる。大きな効果を出す方法もあれば、あまり効率的でない方法に少なからぬ時間を費やしてしまったこともあります。こうした試行錯誤を経て、大学院1年の冬に受けたTOEICでは965点を取得(24歳になる直前でした)。英文学で修士の学位も取得後、数年の会社員生活を経て、現在は産業翻訳者を目指しています。
さて、ここで世間に目を向けてみると、英語上達に関する旺盛な需要を反映し、英会話スクールや様々な教材が乱立し、なかにはいとも簡単に英語は上達するかのごとく喧伝するものも少なくありません。浮かんでは消えていくダイエット本のように、狂乱の「英語産業」も衰える兆しを全く見えません。
筆者は、英語学習はとても大変な努力が必要なものだと思います。しかし他方で、英語は適切な方法で、必要な量の努力を継続することができれば、誰でも一定レベルまで到達できるものと信じています。ただその「適切な方法」があまりにも見えにくくなっており、「必要な量の努力」がいささか低く見積もられ過ぎていることに疑問を覚えます。まず強調したいのは、スポーツや楽器と同じく、語学は相当な反復練習を要するということです。野球選手が繰り返し素振りをし、力士が毎日四股を踏むように、シンプルに、かつハードに。語学とは基本的に、いつまでにできるようになるといったものではなく、ひたすらに継続されるプロセスであり、習慣なのだと思います。
先に「英語産業」を批判したものの、かつての学習者がそれこそ喉から手が出るほど欲しがったであろう素晴らしい教材がたくさんあることもまた事実です。また、http://mutuno.o.oo7.jp/index.htmlのような有益な無料サイトも存在します。まさに玉石混交の英語産業ではありますが、自身の体験からお勧めできる/できない学習法や参考書、ツールについて仕分けしていき、皆様が語学学習を習慣化できるようお手伝いできれば、筆者としてはとても嬉しく思います。
さあ、長くなってしまいましたが、ハードに楽しく、英語学習に取り組んでいきましょう!Practice makes perfect!
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