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2017年11月23日木曜日

1-2 電子辞書活用法(1)単語を登録しよう

電子辞書をボキャビルに活用するためには、まず覚えたい単語をどんどんストックしていきましょう。なお、これ自体は単語を覚えるためのステップではありません。



英語を読んでいて、知りたい単語に出会った際は必ず!!辞書を引きましょう。いきなり横道に逸れますが、英語力は辞書を引く回数に比例して伸びるものです。


巷では辞書など引かずにとにかく読み進めなさいという指導法もあるそうですが、文脈から意味を推測できるようになるのは、かなりの上級者でないと無理です。日本語の本で、1ページに10も20もわからない単語があったら、その本を読み進めることはできますか?とにかく辞書を引く手間を惜しんではいけません。


というわけで、皆さんは今英語を読んでいて、知らない単語に出会ったので電子辞書で調べます。ここではincludeを例にとりましょう。なるほど、「含む」か。ふむふむ・・・と、単語の意味がわかれば通常はそれで読書に戻るわけですが、その前にもう一手間!単語を電子辞書に登録しておきましょう。
※筆者は古いモデルの電子辞書を使っているので、最近のモデルでは表示が変わっている箇所などがあります。しかしCASIOの辞書であれば基本的な機能は同じはずなので、以下のことはお試しいただけると思います。

includeという単語を調べています。意味がわかったら、手元の小さいタッチパネル(赤枠)を見ましょう。


「単語帳登録」ボタンをタッチします。


これでincludeが電子辞書の「単語帳」に登録されました。


単語が登録されたかを確認しましょう。「メニュー/学習帳」ボタンを2回押し、「単語帳」を開きます。


登録した単語は、「[A]単語帳(英語)」に貯められていきます。


無事単語が登録されました!
単語を調べたら、小さなタッチパネルにある「単語帳登録」ボタンを押す。実質0秒で単語帳が出来上がります!
こうして学習しながら、覚えたい単語をどんどんストックしていきます。これらはあとで別に時間をとって暗記します。読書は読書で、単語暗記は単語暗記でそれぞれ別に時間を取りましょう。一度に二つのことをしてはいけませんよ。本を読みながら手書きで単語帳などを作っていたら、どっちつかずで効率が悪いですよね。

ストックする単語は、基本的にはなんでもOKです。TOEICの過去問や学校の教科書で知らない単語を調べたら、即登録。歌の歌詞や映画で見かけた単語なども良いと思います。市販の単語帳を用意して、頭からしらみつぶしにやっていくのも(大変ですが)良いでしょう。ちなみに私は前者の方法でずっとやってきました。後日暗記するときに、「あー、あの本で見た単語だなー」なんて思い出して、暗記の役にたったりします。

さあ、単語の登録が終わったら、読書に戻りましょう。しつこいようですが、辞書を逐一調べるのもお忘れなく。


1-1 電子辞書ーボキャビルに必要な唯一のツール

このブログは英語学習法の、とくに語彙力の強化(「ボキャビル」)について解説したサイトです。「電子辞書」を使った語彙力強化法をご紹介します。みなさん、電子辞書は持っていますか?ちゃんと活用できていますか?

電子辞書を使ったボキャビルというのは、おそらく他のどこでも紹介されていない方法だと思います(あれば是非教えてください)。筆者自身この勉強法を確立するまで1年ほど試行錯誤をしました。単語学習法はいろいろ試しましたが、これがもっとも効率の良い単語学習法でした。

言うまでもなく、電子辞書には複数の辞書が収録されており、多彩な機能があります。でもそれらをうまく使いこなせている人は、残念ながらそんなに多くないのではないでしょうか。各機能や収録されている辞書の特徴を理解した上で使い倒すことができるようになると、電子辞書は宝の山になりますよ。

具体的には以下の3ステップを踏んで行きます。

  1. 覚えたい単語を単語リストに登録する(単語帳の作成)
  2. 登録した単語を元に、例文検索をし、気になった例文を登録する(例文登録)
  3. 登録した例文を、音読&暗唱!

それでは早速、それぞれのステップを詳しく見ていきましょう。



イントロダクションを兼ねた自己紹介

英語にかかわる範囲で簡単に自己紹介をします。
筆者は、「普通の日本人」です。東京都の郊外出身で、日本人の両親のもとに生まれました。小学校から高校まで、都内の公立学校に通いました。大学では文学部英文学科に進みましたが、その理由は英語が他の教科よりは得意だったのと、NFLや洋楽が好きだったからという程度のものでした。これまでの30年ほどの人生で、海外での留学経験や居住経験は(短い旅行を除き)ありません。
英語に真剣に取り組むようなったのは、20歳を過ぎてからです。ゼミで履修したイギリス文学がおもしろくなり、国内の大学院で勉強することを志したのがきっかけでした。大学院への進学はひとえに両親のおかげですが、大学院進学の準備期間から在学中にかけての4年ほど、英語学習に没頭する幸運な期間を得ました。
この間、様々な語学勉強法を試しました。学習法の本を読み漁り、良さそうな方法があれば試してみる。大きな効果を出す方法もあれば、あまり効率的でない方法に少なからぬ時間を費やしてしまったこともあります。こうした試行錯誤を経て、大学院1年の冬に受けたTOEICでは965点を取得(24歳になる直前でした)。英文学で修士の学位も取得後、数年の会社員生活を経て、現在は産業翻訳者を目指しています。
さて、ここで世間に目を向けてみると、英語上達に関する旺盛な需要を反映し、英会話スクールや様々な教材が乱立し、なかにはいとも簡単に英語は上達するかのごとく喧伝するものも少なくありません。浮かんでは消えていくダイエット本のように、狂乱の「英語産業」も衰える兆しを全く見えません。
筆者は、英語学習はとても大変な努力が必要なものだと思います。しかし他方で、英語は適切な方法で、必要な量の努力を継続することができれば、誰でも一定レベルまで到達できるものと信じています。ただその「適切な方法」があまりにも見えにくくなっており、「必要な量の努力」がいささか低く見積もられ過ぎていることに疑問を覚えます。まず強調したいのは、スポーツや楽器と同じく、語学は相当な反復練習を要するということです。野球選手が繰り返し素振りをし、力士が毎日四股を踏むように、シンプルに、かつハードに。語学とは基本的に、いつまでにできるようになるといったものではなく、ひたすらに継続されるプロセスであり、習慣なのだと思います。
先に「英語産業」を批判したものの、かつての学習者がそれこそ喉から手が出るほど欲しがったであろう素晴らしい教材がたくさんあることもまた事実です。また、http://mutuno.o.oo7.jp/index.htmlのような有益な無料サイトも存在します。まさに玉石混交の英語産業ではありますが、自身の体験からお勧めできる/できない学習法や参考書、ツールについて仕分けしていき、皆様が語学学習を習慣化できるようお手伝いできれば、筆者としてはとても嬉しく思います。
さあ、長くなってしまいましたが、ハードに楽しく、英語学習に取り組んでいきましょう!Practice makes perfect!